農産物図鑑

伝統野菜

九条ねぎ

和銅4年(711)年,稲荷神社が建立されたときに,現在の伏見区深草で,浪速(現大阪)由来の原種の栽培が始まったとされており,歴史は非常に古いものです。平安朝前期の承和年代(834~847)にはすでに九条で栽培されていたという記録があります。

特徴

葉ねぎで,系統は細ねぎ(浅黄種:あさぎだね)と太ねぎ(黒種:くろだね)の二系統あります。前者は葉が細長く,葉色は淡緑色で根から葉の分岐点までが短い系統で,後者は,1m前後にまで伸長し,葉色は濃緑で茎が太く,根から葉の分岐点までが長くて耐寒性が強いことが特徴です。

栽培

市内産の野菜の中でも,栽培面積の多い品目の一つで,市内各地において生産・出荷されています。また、太ねぎについては、秋に定植した苗を翌年の夏に一旦掘上げ、天日干しした後再度定植するため、播種から収穫に至るまで2年にまたがっており、栽培に手間と時間がかけられています。

旬の時期

10月中旬〜3月中旬